郷土料理とワイン店2024年~春~『サルデーニャ島』

 イタリア半島の南西に位置しシチリア島に次いで地中海で2番目に大きい島『サルデーニャ島』で教わった郷土料理や、イタリア各地の料理や季節の料理をお楽しみくださいませ! 

 お店では、サルデーニャ島や長崎県のボラのカラスミをお楽しみいただく予定です❣

 皆さまのお越しを心よりお待ちしております❣

 『サルデーニャ島のボッタルガ(ボラのカラスミ)』

  紀元前から地中海各地での交易をさかんに行っていたフェニキア人によりサルデーニャ島にもたらされたボラのカラスミ作りの技術。

 サルデーニャ島の中西部オリスターノ湾にあるボッタルガ(カラスミ)の産地カブラス池(約2,300ヘクタール)は運河を通り海と通じており、スターニョと呼ばれるいくつもの潟(かた)が満潮のときに海水と淡水がまじり合う「天然のいけす」となりボラが育ちます。

 繁殖期の8~9月、メスのボラの卵巣に塩をして干して乾燥させ、木板に挟んで圧力をかけながら琥珀色に色づくまで数ヶ月間熟成させた保存食。この地方の澄んだ青空と乾燥した風がボッタルガ作りに最適な環境なのだそうです。



 

***************************************


『サルデーニャ島』

 歴史的に古代からフェニキア、ローマ、ビザンチンなど様々な国の支配を受け、15世紀以降長い間、スペインの圧政の下に置かれ、発展からは取り残された島でした。

 1720年、トリノを中心としてイタリア北西部を支配するサヴォイア公のヴィットリオ・アメデーオ2世は、スペイン継承戦争の際に獲得したシチリア島をオーストリアに割譲する代償としてサルデーニャ島を領有しサルデーニャ王国を成立させましたが、王国の首都はトリノでその経済・文化の中心はピエモンテ州にありました。

 1861年、王政派のサルデ―ニャ王ヴィットリオ・エマヌエーレ2世と、首相カヴール、イタリア統一運動の軍事指揮者ガリバルディらが武力によるイタリア統一に成功します。(明治維新の6年前に当たります。)

 

 地形的に山岳地帯も丘陵地帯も高度は低いが岩石に覆われているところが多く、農業には厳しい環境から昔からあまり豊かとは言えないところでした。

 また、海辺は異民族の略奪にさらされる危険が多いため、住民たちは内陸部に逃れ、コスタ・ズメラルダ(Costa Smeralda)に代表されるすばらしい海岸を持ちながら、近年まで海岸沿いに住むことはあまりなかったそうです。町中をほんの少し離れただけで、島中に自然があふれ、広々とした大地に春は様々な花が咲きほこり、その中を羊やヤギ、馬や牛たちがのんびりと放牧されている光景が見られます。

 また、ヌラーゲ(Nuraghe)と呼ばれる石の古代遺跡が至るところに点在し、古い町の遺跡も残っています。

 




クオーレ・エ・マーレ

★郷土料理とワインで旅するイタリア料理店 ★イタリア料理教室 ★イタリア食旅